2021年7月28日水曜日

根管治療の複雑さ①

こんにちは!!
九段下にあります加部歯科医院の伊藤です😁

連休は皆様ゆっくり休めましたでしょうか?

今回は当院のホームページをご覧になった方はご存知かもしれませんが、根管治療の大切さについてお話ししていきたいと思います。

根管治療は保険内でも認められている歯科治療の一つで、歯の中にある神経が感染してしまった場合に、神経の入っている部屋を消毒することが主な目的となります。

一般的にはリーマーと言われる細い針金のような器具で盲目的に機械的清掃、及び化学的清掃を行います。
その清掃器具は円形なのですが、根管は基本的に正円ではありません。
さらに手指感覚のみに頼ることになりますので、当然ですが感染の影響の少ない部分も削ってしてしまいます。
また、感染源の取り残しは確実に出ますので、消毒自体が不十分になりがちです。
特に2回目以降の再根管治療では、成功率は50%を切るとも言われています。



そして根管治療において、治療結果や症状をより複雑にしているのが、治癒までにかかる期間です。

根管治療での消毒が不十分でも、細菌の数が減れば一時的に治ることがあります。
しかし、それは近い将来に再発することを意味します。
根管治療が成功したかどうかを判断するには、最長で4年かかるとも言われており、その間に定期的にレントゲンを撮影しながら経過観察をすることが必須となります。

もちろん再発した場合、再度根管治療をしなければなりません。
しかし機械的清掃では歯の内側を削ることになりますので、やればやるほど歯は脆弱になり、噛む力に耐えられず破折、及び抜歯となることも少なくありません。

では根管の中を極力傷付けず、感染源になりうるものだけ選択的に除去、消毒するにはどうしたらいいのでしょうか?

その答えは、次回お話ししたいと思います✨