2023年9月13日水曜日

噛んで記憶が回復?

こんにちは!!
九段下にあります加部歯科医院の伊藤です😁

前々回のブログでも少しお話ししましたが、今回も「噛む大切さ」についてです。

みなさんはフレイルという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
フレイルとは、加齢によって心身が衰えた状態で、体だけでなく精神面や社会活動を含めた広い範囲での虚弱のことを言い、この状態が続くと要介護になりやすくなります。
実はこれは口腔内から始まることが多く、それをオーラルフレイルと言います。


噛めないということは、適切な栄養が摂取できない低栄養状態です。
唾液の減少による細菌の増加と免疫力の低下、それはやがて筋肉の衰えにつながり、転倒等でそのまま歩行困難になることも。

さらに噛むことによって、脳の一部が活性化し、血流が増加することがわかっています。
マウスの実験では、奥歯を削ると記憶力が1/5に、それをもとに戻すと記憶力が回復するデータも出ています。
それは実際介護施設でも確認されており、適切な入れ歯を入れることで寝たきりだった人が歩けるようになったり、忘れていた家族のことを思い出したりすることがあるそうです。

まだまだ解明されていないことは多いですが、少なくとも噛めなくなる弊害は、単に食事が取りづらくなるというだけではないようですね。
みなさんも今ある歯を大切にしてくださいね!✨