こんにちは!!
九段下にあります加部歯科医院の伊藤です😁
技術の進歩と新しい発見により、昔は当たり前だった治療法も今ではより良い他の治療法に変わっていくことは、歯科においても珍しくありません。
その中の一つに虫歯を削るタイミングがあります。
昔はどんなに小さな虫歯でもすぐに削って詰める方法が一般的でした。
そして被せ物を入れるにしても、予防拡大と言って虫歯のリスクが高いところは積極的に削って被せていました。
しかし今では必要最低限の切削で治療を行う「MI」というのが主流になっています。
もちろん必要以上に削る範囲を狭くして、すぐ詰め物が取れてしまったりしたら元も子もないので限度はありますが、昔のように積極的に削って被せる治療はかなり減ってきていると思います。
そして歯を削るタイミングにしても、今では小さな(エナメル質に限局した)虫歯は基本的に削ることはありません。
なぜならエナメル質には再石灰化という再生能力があるため、虫歯が治る可能性があるからです。
しかし中くらいの(象牙質に達した)虫歯は自然に治ることはありません。
そのため経過観察をしてもただただ虫歯が進行するだけで、基本的にはメリットはありません。
定期的にレントゲンを撮影しながら進行度合いを確認して、進行が認められれば治療するという考え方もありますが、それも間違ってはいません。
ただ結局後々治療する可能性が高いのであれば、早めに治療し、削る量を減らした方が歯に優しいと考え、当院では象牙質に達した虫歯は基本的に治療介入しています。
小さいうちに虫歯を治すためにも定期検診は必須です!
痛くなってからだと削る量も増えてしまいますよ!😖